2017年6月30日金曜日

『好機即ち危機、勝利即ち敗北の契機也』を地でいく政治家たち

よく下の愚息を相手に口にする好きな言葉は、『長所即ち短所なり、好機即ち危機なり、勝利即ち敗北の始まり也』、『強みを生かして弱みを直すのは不可能な理屈だ、強み即ち弱みゆえ』、大体この二つである。

首相の足元・細田派に属する稲田朋美議員。防衛大臣は要職だ。政調会長から防衛大臣というのは自民党のエリートコースだ。しかしながら、抜擢即ち転落の契機となるー思い起こせば、亡くなった小生の父もそんなエンジニア人生を送った、いやこれは関係のない話だ。

首相が宣言したような「細田派四天王」の一角どころか、いまや豊田真由子議員、下村博文議員とともに「細田派ダーティスト三人衆」というブラックホールに向けて落下中のように見受けられる。

世の中分からないものだ、というより"Such is Life"というべきだろう。

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もちろん政治の世界にのみこんな格言が当てはまるわけではない。

Appleが初代iPhoneを発表して丁度10年。あれから世界は変わり、当然Appleという会社も変わった。そして、変わったことが今日のアップルの実質的停滞につながっている(と見ている)。同じことはMicrosoftについても言える。が、Microsoftはクラウドに乗り遅れAppleより以前に既に停滞の兆候を示してきた。それが逆に良かった。GoogleのAndroidに侵食されてきたことが、従来のゲームを見限る動機になってきた。

次に勝つためには、まず負けなければならない。勝ち続けている間は、次にやってくる停滞の時期に備えなければならない。停滞がやってきて初めて次の新しい発展に向けて全力で準備することができる。進む道が一本道となり迷いが消え覚悟ができる。

もちろん一度の敗北でノックアウトされる人、ダメになる会社もある。この辺の自然淘汰で世の中進歩すると考えれば、小生も結構、予定調和説の支持者なのかもしれない。

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