2016年8月3日水曜日

少数派をみるときのバランス感覚

内閣改造も終わりこの国の将来も少し変わるのだろうか?

と思いながらネットをみていると

 社民党の又市征治幹事長は3日、同日発足する第3次安倍晋三再改造内閣について、「インパクトや新鮮味は感じられない。『入閣待機組』約70人の在庫一掃セールのようだ」とする談話を発表した。

(出所)産経ニュース、2016年8月3日

うん?確か、社民党というのは先日の参院選で当選者がほとんど出なかったはずだが・・・Wikipediaによれば当選者数1名か。

まあ、確かに「政党」である以上は個人ではなく、支えている人が何十万人か何百万人位はいるわけだ。どこかの誰かが言っているのではない。

が、なぜ報道するのだろう。

同様の疑問は、NHKでよく放映する政談で与野党の代表が出演する番組である。

国会ではないので、議席数に比例して出演者数を決めるのは野暮というものだ。しかし、あらゆる政党から1名ずつ出てしまうと、与党は二人、野党は数人。視聴者には、少数の勢力が大多数の声を抑圧して大事なことを決めようとしている。そんな印象になってしまう。が、現実はその反対であるわけだ。

だから、TVの政談番組は非現実的だ。世間とは逆さの状況を作っている。そうすることの価値とはなんだろう。民主主義か?政治的平等か?

物理的に評価すれば、巨大政党は巨大な声をもち、少数派は小さい声しか出せない。それが現実であり、社会全体は大多数の人が望むように動いていくのが合理的だ、というのが「天声人語」というものだと思うがどうだろう。

少数の人の声に耳を傾け、それを考察し分析し評価するのは、政治家やメディアというより、真理を追求する知識人、学者の仕事だろう。


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