2015年3月22日日曜日

就職祝いの辞

四国松山で暮らしている甥が医師国家試験に合格して4月からは市内の総合病院で研修が始まることになった。その病院は、25年も前のことになるが、小生の亡くなった母が癌の治療をした所である。

その祝いに隣りのS市でハミルトンの腕時計を買って送ったところ、今日着いたと言って礼の電話がかかってきた。

家で梱包して送ったのだが、同封した手紙には「おめでとう」に併せて、愚息にも伝えた『任重くして道遠し』の一句を書き添えた。
曾子曰く、士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て己が任となす。亦重からずや。死して後己(や)む。亦遠からずや。
出所は『論語』で、カミさんには「道遠シの後にネ、いいことが書かれているんだヨ」と言うと、「そのいい所も全部書いて上げたらいいんじゃないの」という。「また電話した時に、後の方にいいことが書いているらしいよと、そう言っといて」とかわしていたのだが、年下の義姉さんと話し込んでいたので聞いてみると、甥っ子は学校で教わったのか、『論語』のことはよく分かっているそうで、『お母さんには分からんやろ』と語っていたそうである。

『お母さん、分からんやろって言うくらい大きくなってくれたら、もういいよネ』、と。そういうと、カミさんも『そうだよねえ』と、こればかりはすぐに頷いた。

東京から戻ってから大荒れになったが、それ以降、春めいた日がずっと続いている。懇意にしている会津出身の元警察官は「あと一回は吹雪くんじゃないですか』と言っているが、また荒れるようにはちょっと思われない。

昨日は入学予定者に対する事前説明会があったが、宅を出る少し前に足の隅を箪笥の角に酷くぶつけて内出血してしまった。靴をはくと痛くて、ビッコをひく。それでも個別履修面談があるので大学に行ったものの、我慢して歩いている内に頭痛も起こり、終了後の懇親会には出ずに帰宅した。

明日は月参りなのでカミさんは仏壇に備える煮物を作っている。

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