2013年7月23日火曜日

お世継ぎ誕生を喜ぶのは典型的祝賀行事であるようだ

英王室に若君御誕生ということでイギリス国内は大いに盛り上がっている。

キャメロン英首相は、早速、これは英国家の盛衰にとって重要な瞬間だと語っているそうだから、大時代的だ。
“It is an important moment in the life of our nation but, I suppose, above all it is a wonderful moment for a warm and loving couple who have got a brand new baby boy.
“It has been a remarkable few years for our royal family: a royal wedding that captured people’s hearts, that extraordinary and magnificent Jubilee and now this royal birth, all from a family that has given this nation so much incredible service.
“They can know that a proud nation is celebrating with a very proud and happy couple tonight.”
最後にあるように、現代民主主義国家が王室を戴く理由は、それがプライドの象徴、未来への自信の象徴である、ということなのだろう。
The baby, who will be called Prince (his Christian name) of Cambridge, replaces Prince Harry as the third in line to the throne.
It is the first time for more than 100 years that three direct heirs to the throne have been alive at the same time.
Source: Telegraph, Tuesday 23 July 2013 
男系王位継承順位者が3代にわたって健在である。この状態は100年以上遡らないとないそうだ。

日本の皇室も羨望を感じているかも。継承を直系男子に限定しているから尚更だ。時折不思議になるのは、ヨーロッパには反王室感情を露骨に表現する発言が時に報道されるが、ここ日本で反皇室感情をあからさまに、メディアに向かって述べる人がほとんど、というかまず絶対に現れないことだ。国民には色々な意見や思想、感情や思いを持っている人が多いはずであるのに、皇室尊崇に限ってはなぜここまで全員が一致するという形をとりたがるのか?小生にはいま一つ分からない。

カミさんと、先日、こんな話しをした。
カミさん: 今日、大学に迎えに行った時に、国旗があったけど、なんで?
小生: 大学の誕生日だよ
カミさん: あっそうか、今日なんだね。
小生: そうそう…だけど、昔は家の門の前に日の丸を掲揚していたけど、最近はしないよねえ、みんな持っているのかな、旗とさ、それとなんて言ったっけ?竿と端っこにつける金の玉 (^^;;;)
カミさん: うちだってないんだから。
小生: 実家でも日の丸あげてた?
カミさん: あげてたよ。習慣だし。
小生: だけどね、うちの親父、国旗をあげてはネ、『天ちゃん、今年でいくつになったんだっけな』ってさ、オフクロが『あなた、そういう呼び方、やめなさい』って言ってたよ。
カミさん: うちのお父さんも「天ちゃん」って。同じなんだねえ、あの世代。
小生: そりゃあ、直接当人ではないにしてもサ、軍の命令は天皇の命令って時代に、命を差し出せって命令されて死んで行った学校の友達は、数知れないんだから。とてもじゃないが、戦争が終わって「陛下」って尊敬をこめて口にする心理にはなれなかったろうねえ…
カミさん: うちのお父さんも中国から帰ってきた時は骨と皮で栄養失調だったんだって。

確かに反皇室発言を繰り返す際物的人物は見ないが、国旗掲揚の習慣が風化しつつあるのは、歴史の自然な流れであるのかもしれない。となると、いまの右傾化現象はどんな中身を持っているのか、これまた小生にはいま一つ分からない。

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