2012年12月29日土曜日

旭川一泊二日

愚息が旭川で修習を受けているので、年末にちょっと様子を見てこようと思い、ただ見てくるのではつまらないので、昨日は旭山動物園に初めて行ってきた。10時に宅を出たのだが、道央高速を北上している間、数カ所で激しく雪が降り、前が全く見えなくなる。旭川北ICで降りてから動物園までの距離が意外に遠く、結局、到着したのは午後2時を過ぎていた。これでは入ってすぐに閉園になってしまう。が、ラッキーなことにペンギン・パレードが2時半から始まるという。







先頭を歩いているペンギンがどうやらリーダーであったようだ。リーダーについて歩く他のペンギン達は思い思いの姿勢で、好きな方向を見ていて、甚だ統一がとれていない − 当たり前ではあるのだが。

パレードが終わって、オオカミの森を回っているうちに、蛍の光が流れ始めて元の東門に戻る。そこにある土産品売り場で評判のインスタントラーメン15食分を買う。

動物園初見は慌ただしく終わったが、宿泊した高砂台・扇松園は良かった。床の間の花と軸も中々良い。


福は海の如く
壽は山に似る
頭で考えれば逆に分からなくなるが、奇妙に納得できるところもある不思議な言葉だ。

具体的に説明せよと言われると小生も困るが、人間が人生において手にしたいと願っているはずの幸福と長命、このいずれも海や山と同様、自然から、というより自然の中で与えられるものである。だから、人の知恵で計画的にこれらを獲得しようとしたり、科学の進歩で技術的に実現しようとしても、得られるものの本質は幸福でもなく、長命でもない。表面的に得られたとしても、それは形だけのことであり、魔術によって黄金に変えられた泥と同じだ。福寿は、人間の頭の働きではなく、自然という現実の中でもたらされるものである。人為を排し、天地と一つになって初めて得られるものである。ま、そんなところであろう。禅語であるようだが、 カント的とも言える認識論が隠れているようではないか。それとも、こういう考え方自体、マルクス的唯物論に属するのか、哲学を専門としているわけではないので、この辺りは不明である。いずれにせよ、賀詞を小生の勝手で解釈してみた次第。

今日は愚息が暮らしている部屋を覗いてから、カミさん、愚息と一緒に旭川グランドホテル『四季』で大雪昼膳を食す。その後、北の嵐山にある大雪窯で珈琲茶碗を買ってから、帰宅する。

× × ×

東証はまだ上げているようだ。米国は5日連続の低下。ロイターは次のように報道している。

(Reuters) - President Barack Obama and U.S. congressional leaders agreed on Friday to make a final effort to prevent the United States from going over the "fiscal cliff," setting off intense bargaining over Americans' tax rates as a New Year's Eve deadline looms.

「前向きの協議で合意」というので日本は更にまた一層強気になっているよし。とはいえ、
Obama said he was "modestly optimistic" an agreement could be found. But neither side appeared to give much ground at a White House meeting of congressional leaders on Friday. 
What they did agree on was to task Harry Reid, the Democratic Senate majority leader, and Mitch McConnell, who heads the chamber's Republican minority, with reaching a budget agreement by Sunday at the latest.
Source:  Fri Dec 28, 2012 8:35pm EST 
まだ安心できる状況ではないようだ。しかし、11月下旬以来の上げ幅をみると、仮に協議決裂というリスクが顕在化するとしても、なお買わなかったことの判断ミスのほうが責められるかもしれない。ま、今から買うほど愚かなことはないとは見ているが。

はてさて、どうなることか・・・日本は大納会をやってしまったし、大発会までにアメリカ市場で何かが起これば、年明け後は状況が一変しているだろう。

そういえばドイツの暖冬は記録的であるようだ。欧州を覆っている暖気団が東へシフトしてくれば、年明け後の天候は12月とは反対になるかもしれない。天気もまた状況一変するかもしれない。

目を離せない。


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