2012年11月9日金曜日

野田首相は戦う純化主義者か、それとも<直官>総理なのか?

前の前の投稿では「野田首相は年内解散をして約束を厳守するほうに1万円を賭けてもいい」と見栄を切ったものの、年内のロシア訪問を断念、年明けまで延期する方向で再調整などという報道が流れたりして、ああこれはあかんわと投げていた。ところが今日になって次の報道が流れてきた。
政局の焦点である衆院解散・総選挙の時期を巡り、野田首相が環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加を表明し、その直後に衆院解散に踏み切ることを検討していることが8日、わかった。
 複数の首相周辺や民主党幹部が明らかにした。11月下旬から12月中旬に解散し、投開票日は12月中か年明けの1月が有力だ。首相は、TPP参加に慎重な自民党との違いを際立たせ、衆院選の対立軸にできると判断しており、早ければ月内の参加表明を探っている。TPP参加に反対する民主党議員の集団離党につながる可能性があり、政局は一気に緊迫の度合いを増しそうだ。
 首相が、解散を判断する環境整備に挙げる赤字国債発行を可能とする特例公債法案は、21日にも参院で可決、成立する見通しとなった。首相は同法案の成立後、TPP交渉参加表明と解散の時期について最終判断するとみられる。(出所)読売新聞、11月9日(金)3時6分配信 
こういう手で来ましたか・・・。やるねえ、そう思った次第。首相在職中に反小泉改革勢力との妥協を選んだ安倍晋三・現総裁のウィークポイントをつく作戦であるな。いまなお懐かしみをもって想起されることの多い小泉内閣時代のアグレッシブな − 実は橋本龍太郎内閣にその源をもつ改革路線であると言えるのだが − 自由化政策の旗を今度は野田・民主党代表が振って、小泉のあとを継ごうと思えば継げた自民党総裁を守旧派に仕立てるつもりか。もしそうなら上手な喧嘩である。見事の一語につきる。

しかし、消費税率引き上げの道筋をつけたかと思うと、今度はTPP参加表明。これは正に霞ヶ関の官僚主流派の政策思想に合致している。以前に現内閣は<直官内閣>と書いたことがある。上の報道に裏付けがあるとすれば、野田首相はいよいよ党内純化闘争を仕掛け、自民党内の路線対立にも導火線を仕掛ける腹のようにも見えるし、そうでないとすれば文字通りの官僚シナリオ、官僚がプロデュースした<ピノキオ宰相>の面目が躍如している報道である。こんな風にも見られるのだな。

やりなはれ、やってくれなはれ。勝てばええんどす。戦いなき政治ほど国家を停滞させるものはない。次は、安倍総裁がどんな手で応じるかだ、な。

0 件のコメント: