2012年11月24日土曜日

自民優勢だけで株価が上がるとは・・・

日経平均株価が突然狂ったかのように反転上昇している。アメリカの「財政の崖」解決の見通しは、二、三、楽観的な声が上がっているようだが、具体的には実は何も定まってはおらず、何事もこれから。それで海外の株価はこのところずっと下げてきたにも関わらずだ。実際、世界経済の実態は決していいものではない。OECDの景気先行指標(Composite Leading Indicator)は下図のようだ。



アメリカは確かに住宅価格が底打ち気味で回復しつつあるようでもある。えび茶色の英国、藤色のブラジルも上向きだ。しかし欧州大陸諸国、韓国、日本は下がっている。日本の株価が上がるのはおかしいのだな。それにグラフにはなぜか直近の動きが示されないが、中国の数字も上がってはおらず、この4月から9月までずっと鍋底をはっている状況である。これらを合計して、世界経済の大勢は総じて景気後退入りとみていいのではないか。



確かに米国のダウ平均は直近で回復しているが、これまでの下げ過ぎを修正しただけかもしれない。

要するに、いまの株価上昇はアメリカ、中国の次期政権が決まり、日本もどうやら首相が変わりそうである、韓国の大統領も近く変わる。どの人も何やら威勢のいいことを言っている。何が始まるかわからないが、現状を変えようと言う姿勢は共通している、株も上がりそうだから買ってみるかと。金融緩和のうえに心理的な変化待望感が作用したバブルならぬ<シャボン玉相場>だと思うのだな。小生、買い持ちはすべて解消した。いずれ近く下がるのを待とう。12月第1週辺りには<米国・政治主導型波乱>があるかもと思うが、なにせ投資下手の小生、見通しが当たるかどうかは全くわからぬ。わからぬがこうやってメモをしておけば、後で読んで面白いし、勉強になるだろう。


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