2011年6月12日日曜日

日曜日の話し(6/12)

趣味が高じて、画集はたくさん買った。愛読しているイッキ描きブログの菊池理氏に影響されて、ブックオフで画集を探すことも増えてきた。

画集では冴えないが、作品実物の凄い美しさに吃驚する画家、画集と本物が大体同じ画家、画集で魅力を感じるほどには本物から感動を受けない画家。この三通りがある。

東京へ行くときは、なるべく時間をみつけて、美術館や展覧会に足を運んでいるが、嬉しいのは本物が想像を超える最初のタイプの画家ですね、やはり。

セザンヌは、私にとってはその典型。画集であれほど冴えない画家はいないのではなかろうか?ずっとそう思ってます。「ほんとに、この人、上手なんだろうか」とね。しかし、セザンヌの作品本体の色の美しさは信じられない程である。

最近の経験は、昨年、丸の内の三菱一号館美術館でみたカンディンスキーだ。彼はロシアに生まれ、モスクワ大学で法律、経済学、統計学を勉強し、大学で社会科学者になることを目指していた。それが30歳になって、突然炎のごとく、芸術への渇望を覚えた。画集の解説には、そんな風に書かれている。ドイツ・ミュンヘンに絵の修業に行き、ほか数人と集団「青騎士」を立ち上げる。カンディンスキーは元祖抽象派なのだが、小品もロシア風イコンも描いていて、それが誠に素晴らしい。小生のPCのデスクトップは下の絵を飾っています。


この絵、あまり有名な作品ではなく、何となく(というか、誠に)僚友クレーの風合いが感じられる。ただ小生のPCでは、"Kandinsky02.jpg"というファイル名になっている。中々確認がとれないのですが、私の中ではカンディンスキーになっている。そんな絵なのだが、ずっと使っている。モネの「積みわら」をみて、最初何が描いているのか分からないままに「いいなあ」と感じたのが、画道の出発点であったよし。

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